3丁目のタルタル

FF11関連の記事を中心にお届けしています。

【学者の取扱説明書①】心構えるためのTips

今回は、以前からお寄せいただいていました取扱説明書シリーズに関するリクエストの中で学者にフォーカスしてお送りしております。

とはいえ学者に関しては私自身発展途上なのでわかる範囲のみの内容となる点、ご了承願います。

また本記事は内容が内容だけに、どうしてもテキストだらけになってしまい読みづらいかと思います。申し訳ありません。

 

第一章  学者の役割

強化支援

おそらく学者がとる行動の半分以上が強化に関わるものと言い切っていいでしょう。

そして学者による強化支援は白のグリモア中に行う場合が殆どですが一部黒のグリモア中に行うものもあり、さらには戦術魔道書というチャージシステムの要因もあることから計画的な運用が求められていますが、言い換えれば立ち回りを組み立てる楽しさを持っていることも大きな特徴のひとつです。

 

またこういったことから一方では上級者向けジョブだとも思っていて、慣れない初期段階ではこの点どうしても覚束ない部分が出てきてしまいます。

このあたりはひとつひとつの支援をしっかり行う前提のうえで戦術魔道書のやりくりのコツを掴むように心掛けておいた方が後々を考えると良いかなと思います。

コツに関するヒントとしては強化の優先順位が重要になってくるので、コンテンツに合わせた運用を考えることが有効なのかもしれません。

例えば効果時間の長いものを優先したり、時間経過で効果が大きくなるもの優先したり、などなど。

TPOの判断がまた難しいんですがそこも含めて楽しめたら最高です。

 

震天連携

強化の次に多い仕事が、いわゆる「震天連携」と呼ばれる学者独自の連携技術です。

震天動地の章を使用して精霊魔法や計略魔法を放つとその魔法に連携属性が付与されるのですが、これはWSと同様に組み合わせることで連携を作り出せるのでマジックバーストを行う戦闘でよく行われています。

強大な敵と対峙する際は近づく事が難しい場合も多く、遠隔位置から連携を作る必要があるときはまず震天連携を起用することがセオリーとされています。

のちほど少し触れますが、もちろん自分で連携を作って自分でMBを決めるということもできるので大きな可能性を秘めている能力だと言えますね。

 

なお連携を作るという意味では一応遠隔ジョブでも可能ですが、アビリティが必須だったり他支援に依存することになるのであまり現実的ではないように思います。

ただし震天による魔法にはLv1の連携属性しか付与できないためどうやってもLv2の連携を作り出すまでが精々です。

そこでコルセアの取扱説明書でもお話しした通り、Lv2の連携を学者で作り出した後は遠隔ジョブやペットジョブなどが追撃を行なってその後の連携を引き継ぐというテクニックはよく使われています。

 

多種多様な回復手段

HP回復や状態異常回復が出来るのはもちろんですが、女神降臨の章を用いてそれらを範囲化することも可能です。

グリモアや戦術魔道書という概念があるためやはり計画的な運用が必要になりますが、HP回復に関しては特筆すべき学者だけの専売特許があります。

それが、リジェネVです。

スキルや装備が整ってくると1回につき100を超える自動回復も可能で、総回復量でいうとなんと20000以上をも叩き出せるモンスターヒーラーでもあります。

これはもっとわかりやすく言うと、自動でケアルIVを10秒毎に受けているような感じです。

 

こういったことから回復はリジェネに任せてあとは他の仕事をこなすというやり方もできるので、「戦術をデザインする」というFF11における(軍)学者らしいコンセプトがしっくりくるジョブですね。

リジェネに関してはまだ少し奥があるので別項で詳しく紐解いていきます。

 

攻撃能力やいかに?

学者が攻撃に加わるといった場合はまずMBが挙がるでしょう。

気炎万丈の章を付した精霊魔法でのMBは目を見張るものがあり、本職である黒魔道士と同等とまではいきませんが装備をきちんと整えておけばそれなりのダメージソースとして活躍してくれます。

ただ、それ以上に注目しておきたいのが計略魔法です。

こちらもリジェネと同様に奥が深いので別項で詳しく紐解きますが、桁違いのスリップ効果を秘めた魔法なので「学者でMBを行う場合は計略重視」という考え方でも良いと思います。

 

また余談ですが、両手棍WSのカタクリスムも装備を整えれば結構使えます。

 

第二章  強化・回復に対する考え方

こちらは自分なりの学者スタイルを確立させるために重要な内容が記載されています。

学者でなくても参考になるヒントもありますが、必要なければ飛ばしていただいても構いません。

 

その強化は何に繋がる?

簡単な例でいうと、リゲイン効果のある鼓舞激励の策は結果的にDPS(時間あたりのダメージ量)へと繋がっていきます。

これは強化延長装備さえあればワンキャストでTP1000以上稼ぐことも可能なのでTPボーナス+1000以上、もしくはWS1回分以上の追加という認識もできます。

 

このように解釈を模索するなどして各種強化の最終的なゴールが見えていると的確な支援が行えるようになりますし、それはつまりチャージシステムに縛られやすい学者での運用に対してはそれなりの恩恵になります。

こういった多視点での見方は他の支援ジョブに関しても同様のことがいえますが、とりわけ学者にとっては大切な要素かなと思います。

 

リジェネを極めるだけで一人前?

…というのは言い過ぎですが、それほどリジェネは重要だと考えます。

先ほど回復量について少し触れましたが、時限式の自動回復というのは言い換えればその分のダメージを無効化しているのとほぼ同義になるので、さしずめファランクスと似た効果があるといえます。

もちろん、これにファランクスも加われば強力な救命措置となります。

 

前に出る人がそこそこしっかりしていれば学者は多少のミスがあってもそこまで致命的な戦況に至ることはそうありません。

こういう言い方をしていいのかわかりませんが、このリジェネの運用だけでもしっかりおさえておけばとりあえずはなんとかなるというのが私が始めた当初考えていたことであり、ぶっちゃけこれが継続するモチベーションにも繋がっていました。

ただ当然ですがこの状態では実用ラインに至っているとはいえず、難しいコンテンツになってくるとたちまち通用しなくなるのでご注意を。

 

学者専用魔法は軍術マスターへの必修科目?

専用魔法を使う時もやはり効果を知るというか、結果を見据えることが大切です。

風水やコルセアや詩人による支援は効果がわかりやすく結果に直結しやすいものが多いので直感的な運用ができますが学者においてはなかなかそうはいきません。

 

例えば天候魔法ではサンダーMBを行うメンバーに疾雷の陣をかけるといった属性ダメージへの強化要素として使用することは有名ですが、また一方でジョブ特性である陣頭指揮を取得したあとは最大で+12というステータス強化も可能になります。

これは言い換えればアクセサリー1個分の装備を追加で装備しているようなものなので看過できない効果といえます。

またWSによる連携ダメージにも関係する魔法であることから範囲で撒くのか個別にかけ分けるのか、まさに軍術デザイン要素としてふさわしいテクニカルな魔法といえるでしょう。

他にも先ほど紹介したリゲイン魔法や敵対心を操作できる魔法、あと計略などもあります。

 

繰り返しますが学者はそういう先を見据えた立ち回りを考えなければ戦術魔道書の消費が激しくなってしまい、効率性やひいては安全性などまで損なわれる結果に繋がったりします。

これが上級者向けである由縁なので、こういう意味で特に挫折しやすい初期段階ではマクロを工夫したりカンペ等を身近に置いておくなど対策を練ってなんとかモチベーションを保っていただければと思います (ただし筆者は実際に何回か折れた)

 

学者はそういったことが学べるややこしい特徴をもったものが多いため、専用のアビリティや魔法は積極的に使っていきたいところですね。

 

第三章 おさえておきたい3つの魔法

先ほどは「リジェネさえ…」と夢見がちなことを述べましたが、さすがにそうも言ってられないのでこちらでしっかりと学んでおきましょう。

学者にはキーポイントとなる魔法がいくつかあります。

その中でもここでは3つに絞って解説させていただきます。

 

リジェネV

装備については次回の記事でお伝えしますが、ここでは復習も兼ねてその性能について理解してください。

全くの未強化で唱えた場合は

効果時間 60秒
回復量 40/3秒
総回復量 800

となりますが、ある程度強化された性能の一例が以下の通りです。

効果時間 700秒以上
回復量 およそ100/3秒
総回復量 20000以上

 

もちろんこれでもまだ伸びしろはありますが、重要なのはこのように効果が大きく化けていることです。

 

その強化手段はいくつかありますが

  1. 白のグリモア
  2. ジョブポイント「白のグリモア効果アップ」
  3. 装備品

が主なところです。

当然ながら装備品の影響が大きいため、どの装備を集めるか迷ったときのひとつの参考になれば幸いです。

リジェネに関する詳細はこちら。

リジェネ/FF11用語辞典

 

計略

学者の専用魔法である計略はスリップタイプの精霊魔法で1系と2系の2種類あり、低レベル帯で習得する1系は震天連携用、ギフト1200で習得する2系はMB用で使うのが一般的です。

 

計略1系スペック

消費MP 26
詠唱時間 5.0秒
再詠唱時間 45.0秒
精霊D値 D25
系統係数 1
効果時間 30~90秒

 

計略2系スペック

消費MP 78
詠唱時間 7.5秒
再詠唱時間 60.0秒
精霊D値 D75
系統係数 2
効果時間 90秒

 

スリップダメージの特徴

  • 着弾ダメージ値がそのままスリップダメージにもなる
  • 着弾から3秒後に1回目が発生し以降は10秒ごとに発生
  • 1回あたりのスリップの上限は約10000

 

その他の特徴

  • 天候や曜日の影響を100%受けるため属性帯は非推奨
  • 1系から2系への上書きは可能だが逆は不可
  • 2系同士の上書きは後者が適用

 

まとめ

以上のことから、特に2系でMBをした際の総ダメージ量を見据えた場合は相当なダメージソースになることが容易に想像できるかと思います。

 

例えば素の状態(効果時間90秒)の計略2系MBで5000を出した場合、スリップダメージ総量は45000となり計略全体の総ダメージ量は50000となる計算です。

私の覚えている範囲で30kオーバーの着弾ダメージを見たことがあるので、それでいうなら効果時間90秒でも余裕で10万を超える総ダメージ量を叩き出せるわけです。

さらに効果時間延長が加われば……とんでもないことになりますね。

SP連環計なしの突き詰めた装備の場合で効果時間は5分弱、スリップ回数は30回程度なので上限いっていればスリップダメージの合計は約30万に。

これにSP連環計が加わると脅威の7分超え。スリップ回数も40回を超えます。

 

目に見える着弾ダメージだけを見るとまずまずのものですが、時間こそかかるものの目に見えないスリップまで考慮すると想像を絶するダメージソースに化けているのがわかりますね。

 

計略魔法に関する詳細はこちら。

計略/FF11用語辞典

 

オーラ

SP連環計使用中にのみ唱えられる強化魔法で、基本スペックは以下の通り。

消費MP 最大MPの20%(簡素清貧の章で10%へ軽減可能)
効果 リジェネ・リフレシュ・ヘイスト・スナップ(全て従来の魔法とは別枠)
効果時間 90秒
効果量 強化魔法スキル依存

これに装備品を揃えて令狸執鼠の章も利用すれば、現在では7~8分ほどの効果時間も実現できます。

 

また強化魔法スキルが500に達していた場合の効果量は

リジェネ:72/3秒

リフレシュ:6/3秒

ヘイスト:26%

スナップ:不明

となるので、言い換えれば既存の魔法をもうひとつ重ねがけするような状態となります。

似た路線の魔法でノートリアスナレッジ対応青魔法であるマイティガードがありますが、そこはさすがSP中限定ということもあってその差は歴然といったところですね。

 

オーラに関する詳細はこちら。

オーラ/FF11用語辞典

 

第四章  メリットポイントとサポートジョブとギフト

メリットポイント

多少個性が現れるところもあるかもしれませんが私の場合で記載しておきます。

 

グループ1

グリモア間隔 → 0

以逸待労の効果時間→ 0

計略魔法の命攻→ 5

机上演習上限 → 5

以逸待労の計が弱体化されたこともあり、今ではこの選択しかない現状です。

 

グループ2

不惜身命の章 → 0

一心精進の章 → 0

天衣無縫の章 → 0

無優無風の章 → 0

大吾徹底→ 5

陣頭指揮→ 5

多くの方がこれだと思うんですが、他であるとすれば黒魔法の命中でしょうか。

白魔法の命中は滅多に必要性を感じることはありませんし、敵対心についてもタゲをとるのはまず無いので選択肢から除外しました。

大吾徹底は使いどころにある程度のコツが必要ですが、慣れた今ではかなり重宝しています。

 

サポートジョブ

ここでも私のやり方で記載しておきます。

 

サポ赤

ほぼコレです。

女神降臨の章で範囲化も可能なファランクスとリフレシュ、そしてジョブ特性「魔法攻撃力アップ」や「ファストキャスト」など、利点は全サポートジョブの中でトップクラス、というかトップだと言い切って良いと思います。

 

サポ白

両手棍WSカタクリスムを使用する際に起用。

このWSはEXWSとなるためサポートジョブが戦モ白ナ風の場合にのみ使用できますが、一応後衛という枠で採用されることがほとんどなのでサポ白が基本となります。

このときファランクスが使えないという弊害はありますが他メンバーが賄えたりなくても問題ない時に使う、というくらいです。

範囲精霊をやる必要があるコンテンツなら、ある程度装備を整えてこちらを撃った方が火力は上です。

また白の補遺がなくても状態異常回復が行える点や女神無しで範囲ケアル(ケアルガ)や範囲バ系ができる点、慈悲や印が使える点など他方面での利点も有り。

 

サポコ詩風召

特殊な状況下ですが、さらなる支援が欲しい時にこれらのサポートジョブを選ぶこともあります。

例えばサポ詩でマズルカを使ったり、サポ風でアキュメンを使ったり、サポ召でミュインを使ったり等、工夫次第で面白い方向性を見出すことができるのも特徴です。

ただしこの場合はトレードオフの影響も大きいのでご利用は計画的に、ですね。

 

ギフト

「実用化ラインはギフト550から」とよく言われていますがなぜなんでしょうか?

これは該当する欄を見ていただくと「戦術魔道書再使用時間短縮」という、もはや読むのが億劫になるような漢字の羅列が記載されています。

 

先述のとおり学者の行動というのは戦術魔道書というチャージシステムに振り回されることが多々ありますが、実はLv99になった時点でのチャージ時間は48秒となっており、これがギフト550に到達すると15秒短縮され33秒になるんですね。

これがどれだけ大きいことかは学者をやっている方ならよくわかるかと思いますが、例えばプロシェルなどをパーティに撒く時は女神と令狸をほぼセットで使うためチャージを2消費することになります。

最大で5までしかチャージできないため、強化をしているとあっという間に使い切ってしまうんですね。

 

つまりこの48秒と33秒の差は効率性に大きく影響するものとなっていて、先ほどのような強化時はもちろんMBを繰り返す際に連続して震天連携を作り出すという重要な仕事に関しても同様のことが言えるわけです。

これらのことからギフト550というのがひとつのボーダーラインとして広く認知されるようになったんですね。

 

さて、以降のギフトについてですが上記以外にも転機を迎える箇所があります。

ギフト1200ではSu4装備が使用可能という点ともうひとつ、計略2系の解禁があります。

ここまでくると、MB戦に関してもダメージソースとして大きく飛躍できるのでなかなかの転機といえるかなと思います。

またSu4装備についても優秀と言われるムサの前身であるペダゴギスタッフが使用可能となるので、ムサまでの繋ぎとして必要な方やマスターを目指さない方にとってはさらなる利点となるでしょう。

 

あとがき

既にご説明させていただいたとおり全体的にみても学者はかなり奥の深いジョブで、出来ることが多いためにそれなりのプレイヤースキルと豊富な知識が必要で、ということはマクロや装備なども多様になってくるため何度考え直しても上級者向けジョブという結論は変えられないようです。

私は二垢操作でサブ側として学者を使うことが多いのですがとてもサブとしては扱いきれない、もしくは最低限のことができてもそれは学者としてのポテンシャルを大きく低下させる結果にもなるためなかなか難儀している今日この頃です。

例えばオデシーのシェオルCではいつも剣学の二垢でやっていますが、アレなんかもう愚の骨頂だと我ながらに思います。

 

ただ現在では後衛枠として圧倒的に学者を起用するケースが多く人気も相当なレベルまでいっている状況ですが、どのコンテンツでもしっかり対応できる大きな器を備えていてその影響力も大きいあたりカリスマ性に長けたジョブなのかもしれませんね。

極めると本当にかっこいいジョブだと思います。

 

さて、次回ですが装備やマクロに関する記事をお送りする予定です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

次の記事はこちら。

【学者の取扱説明書②】2023.1.30 装備セットとマクロの話 - 3丁目のタルタル