3丁目のタルタル

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【コラム】二活のススメ【人間関係に悩む方へ】

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全鯖旅行中、時々こんなことを言われます。

 

「お友達多くて羨ましい!」

 

たしかにこの2回に渡る全鯖旅行によって多くの方々と知り合い、Twitterでも交流の幅が広がった事実はあるものの、なんだか嬉しくもくすぐったい気分を覚えます。

 

ところで、思い立って調べてみるとメインアカウントのMerrymerryは既にフレンドリストが上限の200人に達していまして、一方でサブアカウントのAririnもリストが100人越えに迫っている状況でした。

しかしリストに入っているフレンドの方のうち頻繁に話す機会があるのはほんの数名、片手で数えられる程度の人数しかいません。

 

少し自己紹介みたいになりますが、私はその人のジョブや強さ云々よりもその人自身に興味が向く傾向が強く、簡単にいうと中の人の人柄や価値観を引っ張り出したい人種のようです。

つまりはヴァナディールの冒険者に対する興味こそあれど、それ以上にその中身の人にこそ強い興味を持っているということになりますね。

こういう性格なので例えばオフ会やボイチャなど、その人のリアルを垣間見る機会が大好きですし、なんなら年賀状を送り合うようになったお友達もいます。

 

ただ、今回の記事はこういう類の関わりを勧めるものではなく「お友達は少ない方がいい」という、先ほど述べていたこととは少し違うお話になります。

 

なぜ全鯖旅行を行う私がこういう考え方も持ち併せているのか?

 

 

3年ほど前、ちょうど復帰したての頃にTwitterでとあるつぶやきをたまたま見かけました。

その内容は普段仲良くしていたリンクシェルの面々と何らかの要因で次第にうまくいかなくなり、散々悩んだ結果FF11を引退する決断をしたというものでした。

そしてそのツイートのレスには「移転という選択肢もある」というような内容のものがありました。

悪質なハラスメントやストーカー行為がない限りはたしかに移転も良いと当時私も思っていましたが、ご本人の決断はFF11から離れるというもので残念な気持ちを覚えた記憶があります。

 

実はこういった類の話は多くあります。

普段タイムラインを追えていない私ですらよくみかけていたので、もしかしたら私の認識以上の事例があるのかもしれません。

この3年前の出来事があったとき、ちょうど人間関係に関する自己啓発本を読んでいた頃でもあったのでしばらくこのことについて考えていました。

それまでは "できるだけ多くの人と仲良くしていればきっとヴァナディールの世界はもっと楽しくなる" という美徳のようなものを私は持っていましたし実際それが一時的に叶ったこともありましたが、この頃から意識がだんだん変わっていきました。

ここであることに気付き始めます。

 

「無理に多くの人と仲良く付き合い続ける必要なんてないんじゃないか」

 

その後に行なった1回目の全鯖旅行を通じて多くの方々と知り合えて、本当に楽しい思いをさせていただいていたんですが、実のところ付き合いでいうとそれっきりということが殆どでした。

考えてみると少し寂しくも思いますが、ここで言っておきたいのはこれは私の中では想定内だったということです。

こう聞くと冷たい印象を持つ方がいらっしゃるかもしれませんが、そもそもフレンドリスト上限の200を超えるほどの方々と今でも仲良くやってます!というのはさすがに無理がありますし、相手側になんらかの事情が生じて休止もしくは引退になるということも予測はしていました。

とはいえこの出会いはできるだけ大切にしたいという想いは強いので、機会があれば繋がりを模索する努力はしているつもりです。

実際に現在行なっている2回目の全鯖旅行では、1回目で登録したフレンドの方がリストにいれば欠かさずご挨拶させていただいています。

やっぱり、再会の喜びは分かち合いたいですしね。

ただ全員とガッツリ遊ぶなんてことは物理的にも無理な話なので、どんなに頑張っても深い関わりを持つことはできないわけです。

 

 

さて、ここまでは私の話でしたがもちろん全鯖旅行というのは特殊なケースであるため今回の話ではあまり重要ではありません(長々とすみません!)。

 

普段の皆さんは何らかのリンクシェルに所属し、主には特定のコミュニティ下で遊ぶことが殆どだと思います。

雑談系LS、固定活動LS、新規・復帰者支援系LSなど形態は様々ですが、一貫してこのリンクシェルというコミュニティツールはとても便利なものです。

 

そんなコミュニティの中で人間関係に悩む方がもしいたら、ここでひとつ大切なことをお伝えします。

それは、人間は本当の親友といえるほど仲のいいお友達というのは1人、よほどうまくやれる方でも2〜3人が限界だということです。

 

これが、意識が変わり始めた私なりの着地点でした。

また実際にこういう考えを示す本もたくさんありますし、そう訴える識者もいます。

理由はいたって単純で、人はそんなに多数に対して腹を割れないし気を遣えないからです。

ただ決して人と仲良くなれないわけではありません。

ここはお間違えなきよう。

 

人間関係に悩む方の多くはお人好しだったり気が小さかったり優しかったり気が付きすぎたりする方が多いと聞きます。

かつてこの性格は余計なことだと言う方もいましたが、これはこれで非常に心強い"武器" です。

HSP(Highly Sensitive Person)なんて言葉もありますが、これは立派な個性なんです。

ただ人間関係を考えるにあたって良くない方向に思考がいってしまう要因になっているだけの話で、ここがわかっていればその悩みは簡単に解決できる場合があります。

 

そもそも人付き合いは仕事や義務ではありません。

辞めるのに面倒な手続きなんてしなくていいし伝える為に心身削って考えたりしなくてもいいんです。

むしろ伝えないままブッチしてもいいという最終手段まであります。

何が言いたいかというと、人間関係が一度崩れ始めたらその関係を現状のまま修復するのは難しいので解決するには離れるのが一番手っ取り早いということです。

もちろん、話し合うなどで解決する手段もあります。

ただ、そのために大切な時間を使えるか?

そのための精神的な器を持ち合わせているか?

おそらくこう聞くと多くの方が「そこまでは…」となると思います。

少し厳しい言い方にはなりますが、ここは敢えて「たかがゲーム」と言っておきます。

その関係が将来的に生産性のあるものだったなら話は別ですが、そういうケースは稀です。

なのでここは思い切った行動に出てもいいのでは、と私は思います。

 

しかしここで邪魔になってくるのが先ほど挙げた「お人好しだったり〜」という性格です。

悩みはするがこの関係を切るのは勿体無い。

そう考えたりもするでしょう。

私も同じ境遇に立ったらそうなるかもしれませんし、実際解決した方が良かったということもありえるかもしれません。

ですがよく考えてみてください。

その性格に乗っかって自分を削っていくだけなのが逆に勿体ないし、疲れきってしまうと取り返しがつかなくなることもあります。

そういう性格の方にとってはこの話は少々過激に聞こえるかもしれませんが、思い切ってその関係を断ち切ることもひとつの解決策であり自身を保つための強力な対処法なんです。

ただ重要なのは断ち切るのはあくまで関係であって、媒体(ゲーム)丸ごとではありません。

それは得策ではないと私は考えています。

 

3年前の例のツイートを見た時、散々悩んだ挙句引退という判断をした方もおそらく現状のまま解決を試みていたんではないかと思いました。

そして最終的にゲーム自体から離れるという選択肢しか残らなかったという感じでしょうか。

もちろんFF11を辞めるということも立派な選択肢のひとつです。

ただ私は、この方は本当は辞めたくなかった、解決して以前のように遊んでいたかった、そういう心境だったのではないかと。

であればこれは残念な出来事です。

 

私はそれ以降、こういう目に遭う方が一人でも少なくなってほしいと思っています。

18年以上続いているサービスですから長く課金して遊んでいる方も多いと思いますし、ゲームとはいえ培ってきたモノはとても多くそれなりの価値も生まれていると思います。

そしてこれからも育んでいきたい、そう考える冒険者は多いでしょう。

それがその志半ばでの引退、これほど残念なことはありません。

これが人間関係の悩みによるものであれば、私は声を大にして「待った」をかけます。

 

 

リンクシェル内外問わずどこでも構いません。

仲良くなれる人を一人見つけてください。

ここだけ少し頑張りどころではありますが、一人で十分です。

同じ鯖にいると関係を切った方とどうしてもどこかでかち合ってしまうので、ワールド移転サービスを利用して心機一転を図るのも非常に有効です。

 

またちょっと変わった方法ですがリアルで仲のいい人をヴァナディールに引き摺り込んでも良いと思います。

悩んでいたわけではありませんが、私は実際そうしたことがあります。

ちなみにその方こそ何を隠そう、以前中の人がいた二垢のAririnです笑

 

そしてもし見つけることができたのなら、その方と全力で仲良くやってください。

ここでいう仲良くやるというのは人としての思いやりとか、そういった大切にしたいという気持ちを行動に移していくということです。

時間をかける必要はありますが、信頼し合う仲を構築するためには必要なことだというのは皆さんもよく理解しているはずです。

そしてそれらがうまくいって腹を割って話せるほどになり、またいくとこまでいってボイチャができるようになれば色んなコンテンツの攻略も捗るようになっていくでしょう。

 

ただしひとつ注意点があります。

その人に依存することだけは絶対にしないでください。

ようやく心が許せる人ができたと安堵を覚えると、今度は次第にその人がいないと成り立たない世界になってしまいがちです。

そうなると今度は相手を悩ませてしまい、かつての自分の立場を相手に擦りつけることになってしまいます。

相手が恋人だったり夫婦関係であるのならこの限りではありませんが、あくまでFF11というのは顔が見えない声が聞こえない、そういったコミュニティです。

その中で相手に依存してしまうのはとても危険なことだと強く認識しておいてください。

ようやく見つけた親友のような方とでも、やはりMMORPG上での付き合いならある程度の距離感は意識しておくべきです。

せっかく積み上げたものが崩れてしまうのはとても悲しいことです。

くれぐれもお気をつけて。

 

以上のことが実現できたのなら、すでにあなたの中から悩みはなくなっていると思います。

あれしようこれしようと話すところからすでに楽しさを覚えたりもするでしょう。

今日の仕事はきつかったー、頑張ったねーと言い合うこともできるようになるでしょう。

人とのちょうど良い距離感なんてものもハッキリ理解してくるようになります。

慣れてくればその輪を少しだけ拡張してもいいでしょう。

(ただしあまり広げすぎると悪夢再び…になります)

こういうところで「お人好し〜」というくだりの性格が真価を発揮してきます。

こういったことは無理があればここだけに留めておけばいいんです。

リンクシェルのような多人数型コミュニティの中で常に意識していたらいつか必ず疲れる日がきます。

そうならないためにも、自身の立ち振る舞い、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。

 

私は一人は好きですが独りは好きではありません。

やはりMMORPGですから、誰かと関わりを持ってこそという考えは当然にあります。

以上の考えをふまえると、まるでリンクシェルに否定的な意見を持っているようにも見えてきますが決してそうではありません。

むしろどちらかといえばリンクシェルに所属している方が楽しくなるだろうという考えの方が強いです。

つまりはこれも生き方のひとつである、ということです。

また私も人付き合いがそこまで得意ではありませんが、誰とでもうまくやれる器用な方もいます。

ですがそれはそのコミュニティがうまくまとまっていたりモラルが保たれていたり周囲の方々あってこそのものだったり、そういった外的要因も少なからずあることを忘れないでください。

個が特別優れているなんてことは強烈なインフルエンサーでない限り滅多にありません。

 

ということで今回のお話、私の考えをだいぶ強力に打ち出したものですが、いつもの私はわりと適当です。

ただ本気で悩んでるときは敏感で過剰になりやすいので敢えて強めの表現で書きました。

 

私には現在全鯖旅行に便乗してくれている方がいます。

その方がヴァナディールでの生活の大きな助けになってくれています。

その模様は私のTwitterで存分に見ることができます。

そんなわけで二人で遊ぶという『二活のススメ』、文字通り鋭意推奨中です。

 

そういえばTwitterでも「二活」の方を時々みかけます。

私と同じように今日はこれやった明日はこれやろうというようなツイートを見るたびに「ああ、ヴァナディールは今日も平和だ!」と感じるワケです。

一方で実を言うとこの二活の関係が崩れる場面も見たことがあります。

ようやく親友が見つかったのに何らかの要因で関係が崩れると非常に落ち込んだりもしますが、モノは考えようです。

そこは「たかがゲーム」と割り切ってもバチは当たりません。

そのうえで引退を選ぶのであればそれはそれでアリだと思います。

要は自分がどうしたいか、そこにワガママになってほしいわけです。

辞めたくなければ気持ちや環境を切り替えて次に移るべきだし

あまり未練がないのであれば休止や引退を視野に入れてもいいし

このくらいサバサバしてる方が実はちょうど良かったりするもんです。

 

もし人間関係に悩んでいる方がいましたら、今一度自分におかれている環境に対してどうするべきか、また自分はどうあるべきかを考えてみてください。

この「二活のススメ」はあくまで方法の一つであり、以上の考え方が正しいことだと言うつもりもありません。

もしかしたらおかしい部分もあるのかもしれませんが、私はこの考えを改めるつもりはありませんしこれで損や後悔をしたこともありません。

少なくとも私はこれで多くの救いを与えられてきました。

これはゲーム内外問わず、です。

最適解なんて個人の価値観でどうにでもなりますし、そのうえでこの拙い文章力の記事がほんの少しでも助けになるのであれば私は嬉しいです。

それで楽しくヴァナディールで遊べるようになれるのなら、あなたの人生が健全になれるのなら、私は全力で応援します。